母×管理職
有泉 友加
管理職 / マネージャー
1日の流れ
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年間スケジュール
中途・アルバイト:採用の年間計画を設計
この日の準備に向けて秋は忙しくなります。
どんなお仕事をしていますか?
セレブリックスHRカンパニーの社内全体の人材と、クライアントへ提供する人材、両軸の人材不足の課題を解決するために新卒採用・中途採用・登録アルバイトスタッフの 3つの採用をまとめているマネージャーを務めています。
セレブリックスは人材支援を提供する会社なので、私たち採用グループが採用する人材こそがまさにサービスの原動力。社内及びクライアントの双方の業績に直結する責任のある仕事なんです。先ほど新卒・中途・登録アルバイトと、3つの採用をまとめているとお話ししましたが、採用のミッションはそれぞれ異なります。新卒採用であれば「次世代のリーダー職になれる人材」を採用し、 中途採用であれば「社内での活躍人材」を採用します。また、 アルバイト採用では「当社の事業拡大に向け定着してくれる、クライアントのためのスタッフ」を採用するので、それぞれミッションに合わせて戦略を立て、実行し、入社に導く使命を私たちは担っています。
一般的な人事・採用のイメージってどちらかというと事務的だったり、内勤職のイメージが強いと思いますが、私たちが目指す採用は「成果に繋げる採用」であり、アグレッシブな行動力と仮説分析力が必要なんです。机上のお仕事ではなく、こうした力をフル回転させて常に採用目標に挑んでいるので、その分大変なことも多いですが、ひとえに各事業部に喜ばれる採用をしたいという強い想いと信念を持って採用活動を推進しています。
マネジメントにおいて大事にしていることは何ですか?
私が統括する採用グループは約12名のメンバーがいますが、みんなと「本音で話すこと」は心から大切にしていることの一つでもあります。
変に遠慮したり、思っていることとは違った形で話してしまうと、言葉は曲がって伝わってしまうと思うんです。だから、飾らない言葉で率直に伝える。これは私がマネジメントをする上で欠かせない信条だと思っています。オープンマインドでメンバーと接することで私自身の想いを直球で知ってもらえるだけでなく、メンバーにとっても打ち明けやすい、心を開きやすい関係性を築くことができると思っています。
一人で仕事をしているわけではないし、メンバーは私にとってかけがえのない存在だから、私が信頼するだけでなく、メンバーにとっても心置きなく信頼できる存在でありたいと意識しています。また、メンバーに「任せること」も信頼に欠かせない要素の一つであり、任せられるメンバーにとっての成長の機会創出だと思っています。正直ミスや失敗なんてどんどん起こしていいと思うんです。言ってみれば、転ばせてなんぼ。転ばない方法よりも転んだあとにどうやって立ち直っていくか、改善していくかが重要で、転ぶことは経験と等しいんです。転ぶことがない道には、成長のチャンスもないですから。
採用チームメンバーの好きなところはどんなところ?
大きく3つの点がチームのメンバーの好きな共通点ですね。一つは「主体性を持ち、明るく強いところ」。一人ひとりが何事も自分事にしながら、前向きで明るく取り組めるところが好きなところです。採用活動の中では思ったように結果が出ないこともありますし、繁忙期には毎日が新しいタスクの連続でとても忙しくなります。そんな時でも常に笑顔と楽しむマインドを失うことなく、常に上を向いて走れるところは誇れる部分だと思っています。
2つ目は「しっかり周りに配慮が出来るところ」です。 私がメンバーによく話しているのは、”配慮はすれど遠慮はするな”なのですが、遠慮と配慮の違いは「誰のための行為か?」という基準だと思っています。遠慮は、「自分のための行動を慎むこと」だと思っていて、つまり自分の考えや発信をストップさせることと同義なんですよね。仕事に新しい価値を付与・創出するためには、だから遠慮はしてほしくない。でも配慮は、「他人のために行動をとる・しかるべき時に慎むこと」だと思っています。相手のことを考えた上で行動をすることが配慮なんです。採用グループのメンバーはこの配慮に長けていてHRカンパニー全体の採用を担っているグループとして、各部署へのホスピタリティは高いと日々感じています。
最後に3つは「パートナー会社から”セレブリックスの社員の皆さんは素敵ですね”と褒められること」ですね。2つ目の好きな部分と少し近いのですが、社内に向けてだけでなくパートナー会社へも、その高いホスピタリティを崩すことなく、しかも実際に褒められるレベルであるという部分は胸を張ってすばらしいと思っています。どんな人に対峙するにも、こうべが下がるメンバーたちの心根が私はすごく好きですね。
いつも明るいと社内でも定評の有泉さんですが、大変なことや苦労していることはありますか?
私の場合、会社のマネージャーであり、一児の母でもあるので、正直に言ってしまえば「どっちも中途半端だな」って感じています。
その中途半端という感覚が歯痒かったり、もどかしかったりもします。でも、どちらもやろう!と決めてやっているのは自分だから、ある意味割り切っていて、「全部に100点をとることは絶対無理!」って自分の中では腹落ちしているんです(笑)
仕事は仕組みと準備でミスやトラブルを回避できるけれど、子育ては正しさや完全な正解なんてないものです。子育ての正解は子が自分から離れ、巣立つときに分かると思っているので、当然パーフェクトなんて無理なんですよね。完全にはできていないなと歯痒く思うこの気持ちが、女性管理職そして、母としての伸びしろ。ずっと成長し続ける私の姿を見て娘が「お母さんかっこよかったね」と言ってくれる未来を目指して今を頑張れば、それでハナマルだと思っています!
有泉さんは中途入社ですが、これまでどんな経験をされてきましたか?
実はセレブリックスに入社するまでは舞台俳優になりたくて、夢を叶えようと東京に出てきたんです。
でも役者の世界って世の中の想像以上に難しい世界で、ギャラは貰えないけど先輩のお手伝いや、裏方の仕事しなければならないという事も当たり前。でも当然ながら給与をもらわなくては生活してはいけないので、当時の生活の中でコントロールができるような仕事を求めて求人媒体から電話で応募したのがセレブリックスでした。初めはセレブリックスのコンビニエンスストアで支援を行う登録スタッフとして働き、そして結果的にセレブリックスで正社員となって社内で人材コーディネーター、営業職を経て1年間の産休に入り、復職して採用グループで管理職を担う今があります。
産休から戻ってすぐにリーダー職抜擢だったので、不安だらけだったことをよく覚えています。当時は上長にもその不安をぶつけて、セレブリックスに入社して初めて「できないです!」って本音ぶつけたくらいでした(笑)
でもその時、上長は私に「ありちゃん(有泉)ができないなら、きっともう誰もできないな」ってキッパリと言ったんです。そのたった一言で火がついて。私がやらねば成り立たないなら、やってやろうじゃないかって単純だけど思ったんです。その信頼が純粋に嬉しかったというのもあったんですよね。
出来ないことは当たり前だから、だめなりにもがいてみようって腹くくりました。
今後のビジョン・HRカンパニーで成し遂げたいことを教えて下さい
私の場合は2つの側面で自分自身のビジョンを持っています。
まず個人としては「かっこいい母でありたい」ということ。我が子にかっこいいと思われる母になること以上に幸福なことはありませんね。そして会社ではグループのマネージャーとして、有泉さんと仕事して楽しかったと言ってもらえるような頼れる存在になりたいと思っています。メンバーは会社の中における私の同志であり我が子に等しいですから(笑)
そして、社内におけるグループを印象付ける看板の存在として、他の部署の皆にとって私たち採用グループが、「採用グループに任せれば何とかしてくれる」と思ってもらえるような骨格を持ったグループに育て上げたいと思っています。
最後に有泉さんにとってセレブリックスとはどんな場所ですか?
「青春できる場所」ですね。
正直、私は社会人としてスタートを切るまで漠然と、社会とはつまらない、楽しくない場所だと思っていたんです。社会人になってお金を稼ぐって大変で面倒だろうし、苦労して仕事したくないなあって想像だけが先行していて、社会人に抱くイメージはあんまりよくなかった。学生の時のような体験はきっとできないとなぜか悲観的なイメージばかりだったんです。
でも、実際そのイメージは180度変わりました。社内で表彰されて嬉しくて泣いたり、ミスしたり失敗して悔しくてメソメソしたり、たくさんの人との出会いや感動があったり。学生の頃以上にカラフルな毎日がもたらされるなんて思っていませんでした。
自分の経験則や限られた視野だけでイメージする社会人ライフは、もしかしたら冒険の前と同じように暗かったり怖かったりするのかもしれないけれど、一歩踏み出せばそこは青春のページを捲るように鮮やかで、豊かな世界が待っています。少なくともセレブリックスに入社してから私は毎日、そのカラフルな青春を感じています。